こんにちは。佐田幸宏です。
普段はMyISBNやムゲンブックス、パブーといった紙や電子書籍の出版サービスを運営しています。
ここでは、オキナワンスペースを作ろうと思った理由について残しておきたいと思います。
自由に仕事ができないことの辛さを感じた
僕の周りには仕事が好きな友人が多くおり、仕事を通じて世の中に多くの貢献をしています。
しかし、2020年から始まったコロナ禍により、自由に仕事ができない環境に置かれました。
私は家にこもって仕事をすることのしんどさを感じました。多くの方が同じ思いをしていたと思います。人と顔を合わせてコミュニケーションをとることが難しくなり、気分が落ち込むこともありました。皆、精神的にツラい時期でした。
人は、人とのコミュニケーションなしには健全に生きていけません。同時に、自然と触れ合うこともとても大切だと思っています。
そこで、自然を感じながら仕事ができる特別なオフィスがあれば、多くの人にって心身ともに健康な状態を維持できるのではないかと考えました。場所は、東京や大阪からもアクセスがしやすく、自然に囲まれた沖縄県本島が理想的だと考えました。
資金調達をしていないからこそできる事がある
オフィスを作るとなると大きな投資が必要です。一方で、投資に対しての売上はWEBサービスほど大きくありません。
自社の利益を考えると、WEBサービスの広告宣伝費や新規サービス開発に使うほうが、会社の成長は早まります。
しかし、僕の周りにいる大切な友人が気分良く、心身ともに健康で仕事に向かい合えるようになることは、自社の利益を増やす以上に重要であると考えました。
周りの経営者は資金調達をしている方も多く、そういった方はお金が沢山あっても自由に使うことができません。
一方デザインエッグは100%僕が株を持っている会社で自由が効きます。
自由に投資判断ができる自社だからこそ、大切な友人が仕事に向き合える環境を作ろうと思いました。
オキナワンスペースで実現したいこと
コミュニケーションを通じて新しいことが生まれる場にしたいと思っています。
そのため、多くの友人達に気軽に使ってもらいたいです。
現在、リモートワークで働ける会社も多くなり、社員同士が毎日顔を合わさなくても仕事ができる環境になってきました。
一方で、新しいことを始める時やじっくりと一緒に考える時などは、顔を合わせることが重要であると思っています。
そういった「数日かけてでもじっくり話し合いたい」というニーズに答えられる場所を作りました。
伊豆や白浜などで「合宿しよう!」と言っても、「リモートじゃだめなんですか?」と言われることが多いのではないでしょうか。
(「沖縄で合宿しよう!」と言うと同じような事にはなりにくい気がします)
気軽に使ってほしいので、「なんとなく沖縄で仕事したい」とかで使ってもらうのも大歓迎です。
「家で」「カフェで」「オフィスで」仕事をするように、「沖縄で」仕事をする選択肢を多くの人に持って欲しいと思っています。
最後に
「コロナ禍が何年も続くと大変なのではないか?」と思い、少しでも気分が晴れることを願いこのプロジェクトを始めましたが、建物が完成したのは新型コロナウイルス感染症は5類移行した2ヶ月後でした。
結果として避難シェルター的な役割にはならず、よりポジティブな使い方ができる様になってきていること、世の中が予想以上に戻りつつあるのがとても嬉しいです。
それぞれ、本当に大変な思いをした3年間だったと思います。
過ぎた時間は取り戻せませんが、コロナ禍があったからこそできた場所を通じて、皆さんが素敵な時間を過ごせることを祈っています。